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ファジー・ラムキンスに恋のアドバイスを親身に行うバブルス。しかし、二人とも自分の強い思い込みによる行動に過ぎず、噛み合っているようで最後まで噛み合わない。
トーノZERO, THE BELKANアニメ感想家(笑)のアニメ感想を参ります。
今日のパワパフZの感想。
サブタイトル §
第9話「コーチかおるの特訓サッカー!」「恋するファジー!」
あらすじ「コーチかおるの特訓サッカー!」 §
モジョを退治する時に巻き込まれた少年(伸一)。
彼は、亡くなったお爺さんからもらったシューズのために、サッカーのドリブルが上手くなりたいと思っていました。
かつて同じような経験があったかおるは、彼にコーチします。
サッカーの試合がありますが、少年に出番はありません。
しかし、モジョが襲ってきて、そこで少年はブロッサムとバブルスの到着までの時間稼ぎとして、見事なドリブルをモジョに対して披露します。
それを見た監督は、少年を試合に起用します。
あらすじ「恋するファジー!」 §
ファジー・ラムキンスは、ミス・ベラムに恋するあまり、彼女を誘拐します。
彼に悪意がないことを知ったガールズは、ファジーに恋のアドバイスを行います。
しかし、最後まで恋のなんたるかを理解しないファジーは逆上し、逆に退治されてしまいます。
メイヤー市長とユートニウム博士もミス・ベラムを心配してやって来ますが、メイヤー市長の失言でミス・ベラムは一人で車を運転して帰ってしまいます、
感想 §
前半の見所は、男の子のように見えるバターカップに、ふっと色気が見える瞬間がある……というところでしょうか。
変身のフルバージョンでも、ダイナミックなパワー派として描かれる中に、一瞬だけ色気が入り込む部分があって、そこに彼女のキャラクターの奥行きが見える感じがあります。
また、スカート姿でサッカーするところも、色気がありますね。特に、足でボールをトラップしているポーズは、太ももがやや上がり気味で、短いスカートの中が見えそうで見えないきわどいポーズになります。
もう1つ言えば、バターカップは自分と兄の関係を、少年とおじいちゃんの関係に重ねています。しかし、もしかしたらそれはバターカップの勘違いかもしれません。兄と妹の関係は、また違うものかもしれないからです。しかし、恋愛の話題に弱いバターカップは、自分の中の男女に関する気持ちに気付くことができないのかもしれません。
さて、後半の感想ですが、もちろん「正義と悪の戦い」の話ではないところが見所ですね。これは「恋の応援団」の話です。しかし、恋は破綻します。なぜかといえば、コミュニケーションが成立していないからです。ファジーは自分がやろうとしていることが何であるかを全く理解していません。いや、自分では理解していると思っています。ミス・ベラムに手形を付けて縄張りにしようとしています。しかし、それはミス・ベラムを負傷させるということに他なりません。彼はそのことを理解していません。
一方で、ファジーの恋を応援しているはずのガールズ達も、自分たちの理解によってアドバイスを行うだけで、ファジーがどのような感性や価値観を持っているのか、理解しようとしません。
つまり、完全なコミュニケーションのすれ違いという状況が発生しているわけです。
善良なモンスターの恋の物語が、コミュニケーションの不能という悪夢のような状況を描くために使われる皮肉が、後半の見所と言えますね。
今回の一言 §
飛ばされたガールズやファジーが遭遇する雪女。伏線無用の強引な展開が好きだ!